先日、美山の里に行ってきました。
子の会のメンバーの一人である、仏師の『齎藤澄観師』の自宅にお伺いいたしました。
きれいに手入れされた茅葺の家は、自宅兼仕事場とされていました。
楚々としその佇まいに、心動かされるものがありました。
繊細でかつ美しく彫られた仏様を拝すると、
長年の伝統の技が息づいていると強く感じました。
現在、その伝統を受け継いでいる仏師と呼べる方は、全国で数十名しかおられないそうです。
茅葺の木造の家は、風通しがよく、心地よい美山の空気が流れ、
製作中の仏様が仲良く暮らしていらっしゃいました。
茅葺は、以前は60年から80年もったそうですが、
今は、囲炉裏で火を焚くこともなくなったので、乾燥が悪く虫もつきやすく、
20年ほどしかもたないそうです。
この日は、
おいしい鮎懐石を戴いたあと、
美山町北村の“かやぶきの里”にある、
藍染作家の新道弘之さんの『ちいさな藍美術館』を訪ねました。
一度訪ねて見たいと思っていた『美山の里』・・・。
やさしい山々に囲まれた、のどかな里でした。
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