山村流 日本舞踊 上方舞 山村若女 | 公式WEBサイト

お正月は・・・。

お正月も三が日が過ぎ、早や4日となりましたが・・・
みなさま、すてきなお正月を過ごされましたでしょうか。
私は・・・と言いますと、
元旦は・・・、
弟子たちと共に宗家宅へ新年のご挨拶にお伺いいたしました。
事始めのときと同じように、
宗家宅のお正月は、
大きな(特大の)お鏡餅を筆頭に、それぞれ名取の名前が書かれた大小のたくさんのお鏡餅が、赤い毛氈が敷かれたひな壇に晴れやかに飾られてます。
さらに、元日には、大きな柳にお祝いのおもちゃがいっぱい付けられた“もちばな”(年末に紹介しましたあの・もちばなです)飾りが舞台上手の金屏風の上より垂れ下がり、
お稽古場はいっそう華やかになります。
『旧年中は、お世話になりました。
 本年も、よろしくお願い申し上げます。』
お揃いの黒紋付を身に着けた私たちは、新年のご挨拶をしてから、一人づつ、お祝いのお屠蘇を戴きます。
今年のご挨拶では、歌舞伎の市川右之助さんと一緒になりました。
私たちが、お祝いのお屠蘇を戴き終わるとちょうどお見えになったのです。
この新年の行事は、山村流の名取となってから欠かさず行っているもので、大切な行事のひとつです。
“一年の計は元旦にあり”
と、言うように・・・、
新年早々、門人たちとお家元にご挨拶にお伺すると、
なんとも言えぬ華やかな気分とともに、
身が引き締まり、
心も新たに今年も精進しようという気持ちになります。
門人たちとは、2、3日前に会ったばかりなのに・・・
どこか違って見えます。
お正月って!
不思議ですよねえ。
年が改まるということは、
自然に心も改まるということなんでしょうか。
それが、『けじめ』ということでしょうか。
儀式(行事)というのは、そのためにあるのかもしれません。
そして・・・
忘れてはならない行事がもうひとつ!
元日は、息子のお誕生日でもあるので・・・、
夕方早々に帰路に着き、
我が家で
この日2回目のお祝いをいたしました。
二日、三日は・・・、
実家へ挨拶に行ったり、
家でのんびりとしたお正月気分をあじわいました。
本日4日は・・・、
伊勢神宮に初詣に行ってまいりました。
これは、我が家の恒例行事で、
“猿田彦神社”
その境内に祭られている“佐瑠女(猿女)神社”
そして、“お伊勢様”にご挨拶をして・・・
おかげ横丁をぶらぶらとして帰ってまいりました。
猿田彦大神は、みち開きの神様といわれております。
猿女神社には、芸能の祖人といわれている
“天宇受売命・アメノウズメノミコト”がお祭りされています。
娘と一緒に、今年のさらなる芸の向上を願ってまいりました。
もちろん!
若水会の成功も・・・。
そして、
久しぶりにおみくじをひらくと・・・
春風に 池の氷も とけはてて
   のどけき 花のかげぞ うつれる

こいつはぁ、春から縁起がいいかも
伊勢神宮では、ちょっとしたサプライズがありました。
安倍総理の参拝と時間が重なり、参道でお会いしてきました。
毎年、我が家のお伊勢参りは4日なので、時の総理の参拝の日と重なるのですが・・・、
いつもは大臣の参拝を済ませた後に、私たちがお参りしているので会うことは滅多にありません。
今年は、参拝時刻が例年より遅かったのでしょうか?
総理の参拝時間と・・・
ピッタリ合ってしまったのです。
せっかくなので、お会いしてきました。
安倍総理がこころなしかお元気がないように見えたのが・・・
気になりました。
いろんな意味で、むずかしい世の中ですが・・・
私も『美しい日本』のために、
少しでもお役に立てるよう
舞の道に精進していこう!・・・と改めて心に刻み、
伊勢神宮をあとにしました。