昨日、菊津木昭先生の胡弓の会が、国立文楽劇場でありました。
八十歳・傘寿記念のお祝いの演奏会でした。
菊津木先生の芸に対する姿勢が顕れたかのような、朝から雲ひとつない澄みきったあおぞらが空高くひろがった、清々しいお天気に恵まれた一日でした。
ご招待も頂いておりましたが、家元が地歌「虫の音」を特別出演にてお勤めなされるのでお手伝いも兼ねて行かせていただきました。
八十歳の今なおお元気で舞台を勤められて、やさしく、そして厳しく後進の指導に当たられている菊津木先生にお会いすると、私は襟を正してしまいます。・・・そのような先生です。
菊原初子先生にいつも寄り添うようについていらっしゃたお姿が想い出されて、亡き初子先生の面影をも想い出し…ついそのような心持になるのかもしれません。
初子先生のように、いつまでもお元気でご活躍なされることをお祈りいたします。