大阪の住まいのミュージアム ・くらしの今昔館で『座敷舞の会』を始めてもうすぐ3年になります。元来は座敷という限られた空間で舞われていた、地歌舞本来の姿を探ってみたい、また地歌舞を身近に感じてもらい少しでも多くの人に知ってもらいたいという思いから、同流儀の山村若禄之さんと始めた会です。
毎回たくさんの方にお越し戴き、好評を博しております。(自画自賛・・・?)
今回、秋の公演は私が担当ということで、『からくり的』を舞わせていただきます。私(若女)門人・若紬女の『すり鉢』、若禄之門人・若雀之の『丹頂の鶴』と合わせて全3番。
今月18日(祝)2時10分から薬屋の店先で催されます。
住まいのミュージアム?大阪くらしの今昔館?自体、なかなかおもしろい空間になっておりまして・・・「住まい の歴史と文化」をテーマにした、日本で初めての専門ミュージアムで、ビルの中に江戸時代・天保初年(1830 年代前半)の大坂の町並みを実物大で復元しています。
大阪は、空襲によって町が焼かれ残念なことに当時の町家が残存してないために、このようなミュージアムを作ったとか・・・。奈良や京都は残っているのでうらやましいと館長さんがおっしゃっていました。
復元!しているので、いわゆる本物ではなく建物としてはニセモノなのが・・・、ところがお座敷の中に入ると妙に落ち着くのです!
聞くところによると、このお座敷は桂離宮などの修復をなさった一流の大工さんが手がけられたとか。また、お座敷等に置いてある調度品は、市民の方からによる寄付のものということで本物。舞のときに使わせていただく屏風は国宝級の品々。
たしかにビルの中に作られた造り物であっても、良い物・一流と呼ばれるものはその場の雰囲気をつくる力があるんだなあ・・・と感心させられます。
また、今昔館では「なにわ町家の歳時記」と称して暮しに根ざした年中行事を再現し、季節ごとの飾り付けがされています。ちょうど今は、「商家の賑わい」のしつらいをお楽しみいただけます。
江戸時代の大坂の商家の店先を再現し、当時の賑やかな商家の様子を楽しめます。通りの両側には風呂屋、人形屋、本屋、小間物屋、唐物屋、呉服屋、薬屋が軒を連ね、商品が並び展示されているだけでなく、色々な企画がなされていて結構楽しめます。
よろしければ、一度お越しくださいませ!