本日、国立文楽劇場にて、菊原初子師の七回忌の追善の演奏会がありました。
月日の経つのは本当に早いもので・・・、
『菊』にゆかりの深い菊原初子先生が、九月九日・菊のおまつり重陽の節句にお亡くなりになられて、
もう丸6年経ちました。
昨夜は、大阪のリーガロイヤルホテルにてその初子先生の偲ぶ会が催されました。
本日出演される方々を始め、菊原先生ゆかりの方々が大勢招待され、亡き初子先生をお偲び申し上げました。
菊原家と縁の深い私ども山村流の関係者もたくさん招待を受けました。
偲ぶ会の始まりに、NHKとイギリスのBBS放送に出演された在りし日の初子先生の映像が流されました。
100歳とは思えぬ、お元気なお顔と茶目っ気たっぷりなお話のなかに、
最後まで芸に対する厳しく、ひたむきなお姿を拝し、
色々と思うところがありました。
なにより一つの芸に人生を徹せられたからこその、謙虚さを感じました。
最初にビデオを見せていただいただけで何かお腹が一杯になったような、得した気分になりました。
また本日の演奏会では、私ども山村流の宗家も『地歌 融』の立方として客演されたのを始めとし、
めったに一同に会することのない各分野からの演奏家の方々がたくさん出演されたとあって、
文楽劇場は大勢の方で賑わいました。
なんと!会の出演者だけで、300人・・・!
客演の方を合わせると約360人とか・・・!
あらためて、邦舞と比べると邦楽関係の方々の多さを実感いたしました。
菊原光治先生はじめ、琴友会の方々は2日続いての催しでお疲れのことでしょう。
本日の演奏会も座席がないほどの盛況ぶりで、無事に会を終えられほっとされていることと存じます。
まずは、会のご成功おめでとうございました。