毎日記録的な猛暑が続いておりますが、
皆様、いかがお過ごしですか?
ならは、一昨日で燈花会も終わり、少し落着きを取り戻し始めております。
浴衣姿の若い子達がたくさん奈良に遊びに来てくださり、
なんとなく嬉しかったです。
今日は、京都では五山の送り火の行事が行われ、いよいよお盆休みも終わりを向かえたようです。
私は13、14日と吉野に帰り、実家のお盆のお手伝いをし、
昨日は、西宮の方へお墓参りに行ってまいりました。
吉野のお盆は、大変です。
一年に一度、ご先祖さまと言う大切なお客様をお迎えするのです。
幼い頃より、お盆を吉野で過ごしてきた私にとっては、その大変さは痛いほど分かります。
今は、実家の母と兄嫁がその伝統を引き継ぎ、お盆の行事を毎年丁寧にしてくれています。
私にとっては、今もなお、昔と変わらずその行事を行ってくれていることは、なにものにも代えがたい感謝の気持ちでイッパイです。
自分のご先祖様を護ってくれているのですから・・・。
各家、各地に伝わる伝統を護っていく・・・ということは、容易い事ではありません。
『人から人へと、受け渡していくこと』なのですから・・・。
私たち、伝統芸能に携わる者にとっても言えることですが、
受け継いでくれる『人』が、いなくてはどうにもなりません。
その『人』を育てるということも、口で言うことは簡単ですが、
受け継いでくれるうつわをつくるということも、大変なことです。
はたして、当の自分もそのうつわが十分にできているかどうかと言えば・・・、
まだ、発展途上の感がありますが・・・
でも、自分に戴いた“縁”というものを大切にし、
『伝統』を護っていきたいと思います。
―― 吉野(川上村)地方のお盆の棚飾りを紹介 ――
お盆の14日と15日
蓮芋の葉の上に精進料理を載せて、お供えいたします。
この写真は、14日の夕飯のお供です。