12月13日・今日は
山村流宗家宅での事始めのお飾り
この日は、お稽古事に携わっている者が、日頃お世話になっているお師匠さんに一年間のお礼と新しい年への新たな気持ちのご挨拶に行きます。
この日より、お正月の準備が始まると言われています。
若水会でも、私の門人達がお稽古場に挨拶に来てくれた後、その門人達と一緒に家元宅
家元宅では、いつもお稽古をしている舞台に「お鏡」と書かれた大きな大きなお鏡餅が一番上段に供えられたお飾りは、なんとも華やかで
そして、その下の段から順番に古い先輩のお弟子さんの名前が一つ一つ丁寧に書かれた小さなお鏡餅が、整然とひな壇に並べられます。
そのお鏡の前で、
『本日は、おめでとうございます。
今年は、大変お世話になりありがとうございました。
新しい年もよろしくお願い申し上げます。』
と、ご挨拶を申し上げ、来年一年間使う新しいお稽古扇子をお家元より頂戴いたします。
心新たになる瞬間です。
“若女”の名前をもらって初めて事始めのご挨拶に伺ったとき、
先代のご宗家より
『若女ちゃん一番下に名前載ってるで!』
と言われ、自分の名前を見つけた時の嬉しかったこと!
改めて、山村流の一員なんだと自覚したことを思い出します。
そして、ご挨拶に行くたびに「早く下ができないかなあ。」と思ったものでした。
いつのまにか、わたしより後の名取さんが沢山でき、ずいぶんと壇が上がってきました。
私の娘も昨年、“若瑞(わかみずき)”というお名前を頂き、昨年初めて一緒にご挨拶に伺いました。
その折やはり、現家元より、
『おい、名前が載ってるぞ!』
と声をかけて頂き、思い出に・・・と嬉しそうに
これが、昨年、記念の為に撮った写真です。
“若瑞”の名前が、一番末席です。
今年も、私の門人達と一緒に娘もご挨拶に伺い、無事に事始めの行事を済ませ・・・、
みんなでお楽しみ
今年も余すところわずかとなりました。
ノロウィルス
みなさま、くれぐれも健康にお過ごしくださいませ。
若水会は、来年、国立文楽劇場での会がひかえております。
新年早々忙しくなりそうです。
お互いに健康に留意いたしましょう
事始めには、次のような意味もあるようです。
正月事始め(しょうがつごとはじめ)とは正月を迎える準備を始める日。昔はこの日に門松やお雑煮を炊くための薪など、お正月に必要な木を山へ取りに行く習慣があった。
江戸時代中期まで使われていた宣明暦では、旧暦の12月13日の二十八宿は必ず「鬼」になっており、鬼の日は婚礼以外は全てのことに吉とされているので、正月の年神様を迎えるのに良いとして、この日が選ばれた。現在の暦においても正月事始めは新暦の12月13日になっている。
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