先日、4月7日、
大和神社での奉納舞を無事に済ませていただきました。
まるでいっせいに桜が咲き誇ってしまうかのような、あたたかい一日でした。
戦艦大和が沖縄沖に沈んでしまった、この日の午前中、
毎年、
戦死された方々の英霊が祀られている祖霊社にて慰霊祭を執り行われます。
そして、
午後2時より、舞の奉納をさせていただいております。
毎年、この日は肌寒い日が多く、
拝殿で奉納をさせていただいていても手や足が冷たく、
一緒に参列してくれる門人たちが寒くないだろうかと心配しますが、
今年のこの日は、
本当に穏やかな・・・、という言葉が相応しいやさしい日でした。
実は、
大和神社は130年ぶりとなる「平成の大修理業」を無事を終え、
去る3月10日には遷座祭、
11日に、奉弊祭が執り行われたばかりでした。
真新しくなった桧皮葺のこんもりとした本殿の大屋根が、
大和らしくどっしりとして、
いっそうやさしさを増していたような気がいたしました。
私は、真新しくなった本殿の葺替を記念して、
アメノウズメの神話を唄った『神楽初』を奉納させていただきました。
ありがとうございました。
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大和神社(おおやまとじんじゃ)
大和神社の主祭神は、
国土の守護神・日本大国魂大神(大地主大神)です。
元は、天照大神とともに宮中に奉祭されていましたが、
紀元前92年に、
天照大神を倭の笠縫邑に祀った際に、
大国魂大神を市磯邑(大和郷)に祀ったのが創建とされています。
平安初期まで伊勢神宮に次ぐ社領を得て、
『延喜式』には、「大和坐大国魂神社三座」と記される名大社でした。
大和、ひいては日本の地主・御魂の神様に、
一日も早い日本の復興、人々の元気への精一杯の願いを籠めて、
鈴を鳴らし、舞い納めさせていただきました。