山村流 日本舞踊 上方舞 山村若女 | 公式WEBサイト

なら 玉響の会 演目紹介 -石橋-

 なら 玉響の会 作品紹介 ー石橋ー


  

玉響の会・第10回のお祝いとして宗家に公演幕開きへの特別出演を賜りました。
娘の若瑞が『石橋』を一緒に勤めさせていただきます。
娘は、かなり責任重大で、緊張していることでしょう!
いや、緊張して欲しいものです!!!

ー地歌『石橋・しゃっきょう』ー


石橋は、中国の天台山にあった石の橋で、千丈以上もある深い谷に岩と岩とが繋がって自然にできた橋と伝えられています。
原曲となる能の『石橋』は、文殊菩薩の浄土とされる清涼山に背景を移し、文殊菩薩の使いとされる獅子を出現させ、咲き乱れる牡丹の花の中を勇ましく舞い戯れ、天下泰平・千秋万歳を祈って祝い納めます。
地歌の『石橋』は別名『番(つがい)獅子』とも言われ、謡曲『石橋』のクセの最後からキリまで取り入れているものの、歌舞伎舞踊(英執着獅子・枕獅子等)の影響を色濃く伝える作品。能の『石橋』から離れて、遊女の霊が成仏できずにさまよっているという設定でつくられた曲です。
しかし、現行の地歌舞のそれは、歌舞伎舞踊の遊女の亡霊という設定から再び離れ、独自の世界を展開しており、各流派によって異趣の作品となっています。
山村流は四世宗家の振り付けで、親子の二人立(番)の設定となっています。近年、現宗家(六世)によって、獅子の狂いとなる手事の部分に振りが補足され、かなり能に近い作品となっています。
今回の能舞台での『石橋』は、狂いの部分も舞う予定です。本衣装を付けず、袴姿で舞います。能の気韻をもちながらも、品の良い地歌の作品としての・・・舞の部分を鑑賞していただけたらと存じます。
※写真は、3年前に奈良県文化会館にて、石橋を舞った時の私・若女と若瑞です。
 前割れ姿(親・若女)と稚児揚げ(子・若瑞)のお流儀の黒紋付で。