多神社(多坐弥志理都比古神社)・例祭奉納舞
◆日時・・・4月20日(日)午前11時~
◆場所・・・多神社拝殿にて
◆奉納演目◆
山村若女 地歌舞『神楽初』
※11時よりの式典の中で奉納させていただきます。
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奈良の桜は散り始め、葉桜となってまいりましたが、
吉野の桜は今からが見頃となるようです。
先日の大和神社での奉納舞は、
晴天に恵まれた爽やかな春の日差しの中で舞を納めることができました。
有難うございました。
さて、今春は嬉しいことに・・・、
新しいお社と縁ができ、舞を奉納させていただきます。
多坐弥志理都比古神社(おおにますみしりつひこじんじゃ)
多神社は、太安万侶を輩出した多一族の祖神である神八井耳命をお祭りしています。
実は、以前、
多氏の子孫であられる神社音楽協会の 『多静子』 先生に
神前神楽『浦安の舞』を 教えていただく機会を得ました。
舞のルーツを体感したく、春日大社と橿原神宮に3年ほど浦安の舞の講義を受けに通いました。
神楽を習えたことも然ることながら、
多静子先生からは、
今も心に深く残る 舞に対する真摯な心根を教えていただきました。
『人に舞を教えるということは、その人のレベルまで成り下がって教えることだから、
師となる者は、人の3倍稽古をして元に戻ると思いなさい!』
人に教えないと上手になれない、
上手になるため、精進のため、教え始めた私にとっては、目からウロコの言葉でした。
また、
多静子先生に初めてお目にかかったとき先生がおっしゃいました。
『日本舞踊をされてる方?神楽が舞えるかしらね?
あら、山村流の地歌舞をされているの?
じゃあ、舞えるかもしれませんね!』
多静子先生は、昨年お亡くなりになりました。
92歳とお聞きしています。
私がお会いしたときは、今から約10年前ほどです。
一本筋の通った、厳しく凛とした佇まいが印象的でした。
直接ご指導を受けることができたことが私の宝となっています。
多静子先生との縁を作ってくださったのが、
この多神社の現宮司・多忠記様です。
多氏の子孫の方です。
このご縁に・・・、
一度機会があれば、奉納をさせていただきたいなあ・・・と心に秘めていました。
今春、念願叶い
多神社の例祭・おおれんぞの式典にて舞を奉納させていただけることになりました。
舞の神様の前で感謝の気持ちとご報告を兼ねて、
精一杯の舞を舞わせていただきます。
もちろん演目は、
神楽の起源を詠った曲 『神楽初』です!