10/26 第19回 座敷舞 舞華会
さえきには、大和盆地を借景にした朱塗りの野外舞台の設えがあります。
今回、屋外の舞台と室内の座敷舞の両方を愉しんでいただきます。
幕開きは、野外での地歌筝曲「八千代獅子」で始まります。
朱塗りの舞台は、雅楽の舞台を思わせます。シルクロードを渡って伝えられた獅子は、元々あった芸能と融合しながら様々な文化に影響を与えました。
日本舞踊でも獅子ものというジャンルができるほどです。
八千代獅子は、もともとは、尺八の曲であったものを政島検校が胡弓に写し、藤永検校が三弦に写すことによって地歌になったといわれています。お目出度い内容の歌詞と明るい旋律が印象的で、いつまでも続く平和とその吉兆を歌っています。
山村流では、手獅子と獅子と戯れ遊ぶ蝶を表す二枚扇を用いて華やかな手振りがついています。先代、先々代の宗家がよく連れ舞をされていたことを思い出します。今回は、若瑞との二人立ちです。
写真は、衣裳付けで舞った玉響の会の時のもの。15年ほど前のものです。