来月になると、お水取りが始まります。
今朝、久しぶりに 東大寺裏手に位置する二月堂・手向山八幡宮さままで散歩に出かけました。
朝から、奈良は雲ひとつないお天気に恵まれ、
強い冷え込みもなく、凛とした澄んだ空気に包まれて、
たいへん気持ちのよい散歩となりました。
私の家から、歩いて15分もすると東大寺の裏手に着きます。
二月堂に着くと、
来月から始まるお水取りを前に、竹垣が組まれ準備されていました。
こちらは、お水取りの主役であるお松明の土台となる、根付きの竹です。
私の住んでいる町(ならきたまちと呼ばれる地域)の人々も、
有志での竹堀り、そして竹送りの奉仕がありました。
私も、
ぜひ参加して見合いと思っていましたが、残念ながらと東京のお稽古と重なり叶いませんでした。
確か、当日の2月13日は、雪の降る寒さ厳しい竹送りの行事となったと記憶します。
整然と並べられた竹を見ると、降りしきる雪の中を運ばれた人たちの思いが伝わってきました。
ひとつの行事を支えるには、たくさんの方々の温かい力があってこそです。
伝統を受け継いでいく事の重みを感じます。
12日のお水り取の行事が行われる、閼伽井の井戸がある『閼伽井屋』です。
この井戸は、若狭とつながっているために、若狭井とも呼ばれています。
建物の周りは、榊の葉で取り囲まれていました。
ふと、若宮おん祭りの神様が、お旅所に遷られる『遷幸の儀』を思い出しました。
とても大切な神様なんだなあ・・・と、思いました。
閼伽井屋のそばには、ざくろの木が植えられていました。
ざくろの原種は、中近東だと聞きます。
砂漠の多い中近東では、らくだにざくろを積んで旅をするそうで、
薬効があり、聖なる食べ物として尊ばれたらしいです・・・。
屋根には、う(卯・東)の方向を向いた、鵜が・・・。
こちらは、立派な千手観音様がご安置されている四月堂です。
お体から伸びている手が肉感的で、とても存在感があります。
千手観音様は、私・子年の守り本尊様です。
四月堂から東南にある、手向山八幡宮様。
東大寺の護り神として、宇佐から神輿に乗られてお越しになられた神様です。
ひっそりと佇んでいる雰囲気が、心落ち着いてお参りできます。
二月堂からの近くの塔頭の屋根に・・・、鬼と合体したような鯱。
なんだか、おしゃれです!
こちらは、屋根の上に!
ちっちゃいけれど・・・堂々とした鍾馗さまが、がんばって護っておられます。
負けず劣らずおしゃれです!
陽が上がってくると・・・、シカたちはひなたぼっこに。。。
なぜか、心安らぎます。