昨日の信貴山玉蔵院現代書家奉納展での記念祝賀会の座敷舞は、無事終了いたしました。
菊聖公一さんと菊萌文子さんにご協力を頂き、地歌『松竹梅』『江戸土産』の2番を披露させていただきました。
祝賀会の出席者の方々は、出品された書家の方やその関係者で、東京を始め全国からいらしていました。一番遠い方は、北海道の帯広からということです。
地歌舞を以前にご覧になった方はお一人だけで、ほとんどの方が初めての経験ということで、あらためて
「“地歌舞”ってマイナーなんだなあ・・・。」
と、痛感したと同時に、知らない方にそのよさを知っていただく絶好のチャンスだと、この場をいただいた事に感謝致しました。
玉蔵院富貴閣の大きな大広間に出席者は30余人― とゆったりとした贅沢な会・・・。
金屏風を設えて頂き、黒い衣を着用された若いご僧侶・お二人に燭台を運んでいただき、お寺での座敷舞の雰囲気を創っていただきました。
ご覧いただいた たくさんの方から、
「よかった!」
「日本の文化を感じました!」
「舞の線がきれいですね!」
などと、たいへん嬉しい感想をいただき、本当にほっといたしました。
祝宴のときに隣に同席された方より、
「書の運びと、舞の所作とはどこか同じですね。」
と、言われました。
芸術のかたちは異なっていても、求める美というものには共通するものがあるようです。
書に『息が通る。』という言葉があると、その方より教えていただきました。
舞にも通じる言葉です。
また、80歳を過ぎて今なおお元気でご活躍され、書の道に謙虚に精進されている書家の方たちのお話をお聞きし、多くのパワーももらい、実りの多い会でした。
主催していただいた“美術の杜”の皆様始め、ご縁をいただいた方々ありがとうございました。
そして・・・。
なんといっても、玉蔵院よりの帰りしなに思いもよらぬ大きなごほうびをいただきました。
おおきな、おおきな、イノシシ(猪)に遭遇したのです。
まるで、もののけ姫に出てきた“おっことぬし・乙事主”のようなイノシシが、我々の前に突然現われ、慌ててブレーキを踏んだ車の前を のっそ!のっそ! と横切ったのです。
まさに、忽然と猪神が立ち現われたようでした
来年のあたり年の亥(イノシシ)に出会った私たち(母と娘)は、車の中で・・・
「わあ!吉祥の表れだ!」
「来年は、きっといいことがあるぞ!」
と、大騒ぎになりました。
怖いような、嬉しいやら、びっくりするやらで、賑やかに信貴の山を後にしました。
帰宅してからもっと驚いたことに、
信貴山の案内地図を見てみると・・・
イノシシの現われた方向のすぐ上に、
なんと
『猪上神社』が、あったのです。
うっそー
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