おけいことは・・・。
同じことを何度も繰り返し繰り返し練習しますが、
決して同じことを繰り返すことはできません。
上手になっているのか、
下手になっているのかはわかりませんが、
そこにとどまっていることはありません。
お稽古をしても上手になるとは限りませんが、
お稽古をしないと上手になる可能性はありません。
お稽古は本番のように・・・。
本番はお稽古のように・・・。
をモットーにお稽古をしていますが、
なかなかお稽古のような雰囲気で本番を勤めることはでき難いです。
私には才能がないのではないか・・・、
と本番を終えるたびに思いますが、
芸に対する業というか、欲でしょうか・・・・?
今度こそ、今度こそ、
もっと、もっと、と自分を信じてお稽古に励みます。
それは・・・、
繰り返し繰り返しお稽古をしているときにだけに得られる“よろこび”があるからかもしれません。
まるで、一所懸命にお稽古している人たちへのご褒美のように、突然にやってきます。
同じ振りを丁寧に丁寧に・・・思いを巡らせてなぞらえていると、
わからなかったことがわかったり、
浮かばなかった風景が鮮明に目の前に開けたり、
思わぬ感情に誘われたり、
できなかったことが所作が、誰かに誘われたように身体が動いたり・・・。
時には、こころがよろこび!
あるときには、からだがよろこび!
そして、細胞がよろこびます。
そんな、些細なよろこびに出会ったとき、自分にしかわからない幸せにひたります。
『神々は細部に宿り給う』
自分の舞のことに悩み苦しむことは、なんて幸せなことでしょう!
誰も傷つかず、誰も責めることがありません。
どんなに悩んでも、落ち込んでも、次へのステップアップのため!と思うと、
気分が晴れやかになります。
そして、真実はすぐそこにある!と自分を励まします。
つくづく、幸せだと感じます。
お稽古できるということほど、幸せはないのです。
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