雨の水まつり

貴船神社

昨日の貴船神社の水まつり、
雨の恵みの水まつりとなりました。
貴船の神様・タカオカミは、水を司る神様で、
降雨、止雨を司り、降った雨を地中に蓄えて適量湧き出させる働きを司る神様です。
水は万物の命の源です。
また、
古来より雨乞の社として名高い貴船神社には、
畏くも歴代天皇より 日照りには黒馬、
長雨には白馬又は赤馬を その都度献げて御祈願される例になっていたようです。
奇しくも今日、気象庁から近畿地方の梅雨明け宣言が出されました。
昨日のあめは、
名実ともに 今年の恵みの雨の最期の日だったようです。
貴船までの車の中、
ちょうど京都市内に入ろうとする頃 雨足がひどくなりました。
貴船、鞍馬の山の方は、雨がきついのだろうか?と心配したとき、
ふと、
東北の被災地の方々のことが思い起こされました。
被災されている方達にとっては、同じ雨でもその大変さは違うだろうな、、、と。
簡単に大変でしょうね、と口にするけれども、
ほんとうに親身になって考えていたことがあるだろうか?
ほんとうにその人の身になって痛みや大変さを感じることができていただろうか?
ひとしきり強く降る雨音を聞きながら、反省いたしました。
私にとっては、清めの雨だったのかもしれません。
一日も早い東北地方の復興と元気、
そして、今回の震災にて犠牲になられた多くの方達の御霊の安らぎを願い、
今私のできる精一杯の祈りを運ばさせていただかないと!と、強く心に思い車を走らせました。
鞍馬の山に着く頃には、小雨模様となっており、
午前10時より始まっていた水まつりの儀式が、厳かに執りおこなわれておりました。
私は、お昼1時からの七夕神事にて、
地歌舞『神楽初』の奉納をさせていただきました。
地歌 神楽初
今年の水まつりは、
まさに一日中、雨の中でのおまつりとなりました。
ご奉仕を終えて宮司様が、おっしゃいました。
貴船に来て20年近く水まつりをさせていただいておりますが、
今年のように1日中雨が降り続いてのおまつりは、今年が初めてです。
まさに、恵みと清めの水をたっぷりといただいたようです。
万物の命の根源ともいえる『水』への感謝を忘れないように日々過ごしたいと思います。
そして、
今年も、無事奉納させていただけたことに感謝申し上げます。

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