長年お世話になった 狂言方の堀本太朗氏…通称・太朗さんが、
8月29日お亡くなりになりました。
舞踊会の時は、
いつも舞台の袖で、優しい笑顔で見守ってくれていました。
穏やかで、温かい人柄と、
謙虚で、どなたにも変わらない態度で、明るく接していただいたその姿勢からは、
本当に多くのものを学ばさせていただきました。
何度か一緒にお食事をさせていただいた折に、
下済み時代や、歌舞伎の狂言方をされていた時のエピソードや苦労話を聞かせていただきました。
特に、私の父と同じ年でいらしたせいか・・・、
何か縁を感じ・・・、親しみを感じさせていただいておりました。
(私の勝手な思いですが。そういえば・・・、私の父が他界したのもちょうど10年前の夏・8月です。)
告別式で、
いつもと変わらないにこやかな笑顔の太朗さんの遺影を前にしていると、
反対に、
私のほうが励まされているような気がいたしました。
たくさんの苦労をされてこその、
その素晴らしい笑顔と仕事ぶりだったのでは、とご推察申しあげます。
出棺のおり、
ご子息の昭浩さん(私たちは、堀本Jrと呼んでいますが・・・)が、
心に染みわたるような美しい柝(き)を打たれて、お父様を見送られました。
息子として、また、弟子として、
狂言方・堀本太朗師への、精一杯のはなむけの音色に聞こえました。
本当に親切にしていただきました。
心より感謝申し上げます。
そして、
お疲れ様でした。
どうか、ゆっくりとおやすみくださいませ。
こころより、ご冥福をお祈り申し上げます・・・。
合掌
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