住まいのミュージアムお礼

先日の祝日・秋分の日に、
大阪くらしの今昔館に催されました“上方の華と粋・座敷舞”、
お陰様で盛況のうちに終了させていただきました。
今回の公演は、
北新地のお座敷にて地方をされていた
上方唄演奏者の・・・長尾多栄さん、
そして、今も現役でお座敷に出ていらっしゃる・・・、郡 妙子さん
に、地方をお願いいたしました。
せっかくお二人に演奏していただくということで、
地歌の中でも、上方唄と云われるジャンルの演目を選んで企画いたしました。
まず、若禄之さん門人の若遙之さんの
島之内の廓を行き交う色駕籠、客と遊女の駆け引きの様子を唄った・・・『ひなぶり』
つぎに、私、若女門人・高校1年生の木村佳乃子ちゃんの・・・『御所のお庭』
これは、とてもテンポがよく、可愛らしい洒落た曲です。
題名の如く、御所のお庭の右近の橘と左近の桜に始まり、右大臣左大臣、官女と、ひな祭りをうたい、
雪景色に喜ぶ子供と、寒がる大人、飛び上がる犬・・・と少しおどけ、
一変して、東寺の羅生門の鬼退治から渡辺の綱を語って終わります。
そして、
今回は、ミュージアムにて初出演ということで、
地方の長尾多栄さんと郡妙子さんに、『五段がえし』を演奏していただきました。
とても軽妙な芝居唄として、よく歌われた座敷唄です。
一気に会場が和やかな雰囲気に変わりました。
次は、
若禄之さん門人の若咲之さんによる・・・『やなぎやなぎ』
 
この曲は、三世中村歌右衛門とそのパトロン・薬種問屋の吉野五運、祇園芸妓ゆかえとのことを
描いたといわれる、上方唄です。
私は、この曲の艶やかでありながら何とも言えないのほほんとした雰囲気が大好きです。
また、大坂の鰻谷に住んでいたこの吉野五運は、
大坂でも三本の指に入るといわれた富商で、
伊藤若冲の後援者としても有名な数寄者です。
最後に
私、若女が上方唄の艶物の名曲・・・『ぐち』を、舞わせていただきました。
『ぐちじゃなけれど これまあ…きかしゃんせ~』と、
話し言葉のような口説きで始まるこの曲は、
たまにしか会えない男との逢瀬の嬉しさと、朝が来て別れなければならぬ辛さを、
美しい曲調にのせて小粋に唄ったものです。
座敷唄ならではの艶やかな音曲を楽しんでいただけたのではないでしょうか・・・。
では、
今回、『御所のお庭』を舞ってくれた 木村佳乃子ちゃんの写真を紹介いたします。

 
木村佳乃子
― 上方唄 御所のお庭 ―
御所のお庭  

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