明日は、貴船神社にて水まつりが執り行われます。

明日、
京都鞍馬の貴船神社にて、恒例の『水まつり』が午前10時より行われます。
私も、
午後1時より、地歌舞の奉納にてご奉仕させていただきます。
尊いご縁に感謝申し上げ、お勤めさせていただきたいと思います。
明日、奉納させていただきます地歌『松竹梅』の歌詞・解説をアップさせていただきます。
  
貴船神社水まつり・地歌舞奉納
◆日時・・・   平成24年7月9日月曜日午後1時開始
◆会場・・・   京都鞍馬・貴船神社本宮拝殿
◆奉納演目◆
地歌舞   『松竹梅』
立方・・・     山村 若女
地方・・・     菊央 雄司
           菊央梛 ゆかり
 
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 地歌  松竹梅

 

君が代は濁らで絶えぬ御講(みかわ)みず) 末澄みけらし国民(くにたみ)も 実に豊かなる四つの海  

千歳(ちとせ)限れる常盤(ときわ)()も 今世の皆に引かれては  幾夜限りも嵐吹く音

 

枝も栄ゆる若緑 生い立つ松に巣をくふ鶴の 久しき御代(みよ)を祝い舞ふ

 

―― 手箏 ――

 

秋はなお 月の景色もおもしろや 梢梢にさす影の

 

臥床(ふしど)にうつる (ゆう)間暮(まぐ)れ 外面(そとも)は虫の声々に かけて幾代の秋に鳴く  

 

音を吹き送る嵐につれて そよぐは窓の(むら)

 

 

解説

 

  鶴亀と共に吉祥の象徴とされる松竹梅を、春から秋にかけての季節の移り

  変わりの中で詠んだご祝儀の作品です。

  中国では、風雪や厳寒に耐えて緑を保つ松・竹と、他の植物に先駆けて花

  を開く梅を、高潔・節操・清純の象徴として『歳寒三友』と呼びました。

  日本においては奈良時代に伝わり、慶事や新年の飾り物として親しまれております。

本曲では、まず、君が代を言祝いで、皇居の中の庭に流れる水辺の松を
歌い、
その松に巣を作る鶴を詠んで、めでたい御代の栄を祝福しています。

そして、澄んだ秋の月と鳴く虫の音の静けさの中で、
秋風にそよぐ竹の様
子をしっとりと歌い納めた美しい曲です。

山村流では、中間の手箏部分には鶴の表現として華やかな二枚扇を取り入れています。
荘重で上品ななお祝いの代表曲として古くから大切にされて
きた地歌舞です。

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