今年のお扇子『本』に寄せて・・・。


2015お扇子勅題『本』


 
なかなか、いつも新年に渡すことのできないお稽古扇子。
やっと出来上がりました。
せめて、節分までに・・・!と思っていましたが、
旧正月!?になってしまいました。
今年の勅題は、『本』!
山村流のお手本である、
水、観世水を背景に、
山村流の紋である、
桜、裏桜をデザインいたしました。
みずは、
山村流の舞にかかわらず・・・、『自然のかたち』として、
また、その『在り方『として、
多くの教えを含んだ芸術の本となるものです。
わたしにとりましは、師と仰がれる『本』そのものです。
裏桜の紋は、
島山村の紋として、お稽古をしている者に使用することが許されたものですが、
桜は、極めて日本人の美意識を象徴する花の代表として、皆に愛でられ、
古来、憧れられた花です。
その桜の一期一会の美しさは、
舞の持つ、『華』そのものといえます。
桜の華のうらに宿る『心』、うらざくら・・・。

そんな想いを今年のお扇子に、籠めました。

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