四世宗家山村若27回忌追善の会『舞扇会』、無事舞台を勤めさせていただきました。

去る5月21日、四世宗家山村若27回忌追善の会『舞扇会』が国立文楽劇場にて催されました。

娘の若瑞と共に、地歌『浪花十二月』を舞わせてもらいました。
この作品は、四世の振付で、元来一人立ちであったものを亡き四世・五世(親子)が初演で二人立ちにした形で、今回の追善の舞台を勤めさせていただきました。
確か、三回忌の折にも姉弟子と浪花十二月を舞いました。
大坂の一年の年中行事(歳時)を軽妙に詠い込んだ作物(おどけ物)の作品です。舞で綴る浪花風物詩のような…地歌舞は、私の好きな曲の一つで幾度となく舞台にかけていますが、二人で舞うと掛け合いのような雰囲気もあり、より情景や情趣が鮮明になるような気がいたします。

娘が「私(四世宗家に)会ったことがあるの?」と、記憶にないようですが、それもそのはず娘の一歳の夏に他界されました。
「昔は、五月三日が舞扇会と決まっていて、四月の末のお稽古(たしか27日)に5月3日は見に行きます!って、言ってたら5月2日にあなたが産まれて、明日は見に行けなくなりましたと、誕生の報告の電話をしたらすごく喜んでくださっていたのよ!」と言うと、娘は「ふーん」と。
今日は、四世のお誕生日、同じ五月生まれに喜んでいました。

逆縁に遭いながらも最後の最後まで凛とした背筋の伸びた佇まいを崩さなかった四世、私の舞人生に軸を与えてくれた五世の御霊に、娘と共に報恩と感謝の舞を手向けさせていただきました。

色々と考えさせられることの多い舞台でしたが、
まずは、無事勤める事ができたことに深く感謝申し上げます。

2017/5/22 合掌

四世宗家山村若

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