日頃の行いが良かったのでしょうか?
心配していた台風の影響を受けることなく、たいへんたくさんの方にお出で戴き?住まいのミュージアム 座敷舞の会?を終えることができました。
後ろのほうの方々は、ずっと立って見て下さっていたのでお疲れの事と存じます。また、せっかくの地歌の音もあまりよく聞こえなかったのではないでしょうか?最後までおつきあい下さいまして本当にありがとうございました。
若祿之さんが、前説で鬼の手(鬼の手の指は3本なんです)の話をしてくれたので、鬼の手(いやいや、実際は私の手なんですが・・・)をお扇子からにゅうっと出したとたんになんと 笑いが起こりました。
何度かからくり的を舞わせて戴いておりますが、こんなことは初めてです。クスッと笑われたり、感心されたりという事はあっても・・・。
声を上げてたくさんの方が笑われたのは!
なんか妙に嬉しかったです。不覚にも私も思わず笑いそうになりました。
前もって情報をインプットしておくということは、作品を見る上でたいへんな影響力がある事を改めて思い知らされました。
何も知らなければ見えてこない振りも、ちょっとした情報(知識)により、またその情報の印象により、舞の振りの意味がそこに立ち現れ、それどころか・・・立ち現れ方が変わってくると・・・。
これは、地歌舞を鑑賞して頂く上で考えていかなくてはいけないことです。
地歌の歌詞の中では、掛語や縁語がたいへん多く、また一つの言葉の中に含まれる意味にも深い味わいがあります。
ですから・・・見手の方だけでなく、ときには私達舞い手にとっても解かりづらく・・・
その時の知識、経験の豊富さ、また境地の深さによって舞の意味や印象がずいぶんと変わってきます。
だからこそ、奥が深く面白いのかも知れません。
とにかく・・・今日はステキな体験をさせていただきました。
出演者、お手伝いの皆さまお疲れ様でした。
また、地方を勤めて下さった菊寺智子さん、菊萌文子さんありがとうございました
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