重陽の節句

本日・9月9日は、『重陽の節句』でした。
以前から『重陽の節句』と聞くと・・・、
何か、他の節句に比べて品のある落ち着いた響きを感じます。
詳しくは知らないのですが、の節句とも言われるところから来るのでしょうか?
菊・・・、と言うのは、舞の中にも良く引用され、
菊をテーマにした曲も数多くあります。
多くは、おめでたいご祝儀の曲として引用されています。
菊・菊慈童・菊の寿・菊づくし・菊の露・・・・などの曲や、
また、菊水・菊酒・菊の着せ綿・・・などの詞も良く使われます。
そして、『菊』という詞を耳にすると、あの清楚で華やかに咲き誇る姿が思い浮かび、
自然と『品格』をもって舞うことに注意が払われます。
特に、菊と山村との縁も深く、
先々代・四世の家元の本名が『菊(きく)』であることから、
四世の背筋の伸びた、凛とした舞姿を思い出し、
より一層その詞に重みを感じるのかもしれません。
ふと気になったことがありました。
1月1日、3月3日、5月5日、7月7日、そして、この9月9日。
では、11月11日は・・・?
何か特別な日なんでしょうか?
11月の節句って、私は、聞いたことがありませんが・・・。
気になったので、調べて見ました。
やはり、11月11日の節句というのはないようです。
それに、
私は、お恥ずかしながら汗、思い違いをいたしておりました。
1月1日は、節句の中には入らず、
五節句とは、
  1月7日…七草粥で新年を祝う「人日(じんじつ)の節句」
  3月3日…ひなまつりとして有名な「上巳(じょうみ・じょうし)の節句」
  5月5日…男の子の成長を祝う、こどもの日「端午(たんご)の節句」
  7月7日…織姫、彦星の物語で有名な「七夕(たなばた)の節句」
  9月9日…菊花の香りの酒で月をめでる「重陽(ちょうよう)の節句」
以上の5日間をいいます

節句(せっく)は、伝統的な年中行事を行う季節の節目となる日のこと。特に中国大陸から伝わった暦の上の風習のものをいう。
古くは節日(せちにち)といい、節日には朝廷において節会と呼ばれる宴会が開かれた。日本の生活に合わせてアレンジされていくつもの節日が伝わっていたが、そのうちの5つを江戸時代に幕府が公的な行事・祝日として定めたのが節供である。
                
                                   日本いろは辞典より
そして、今日、重陽の日は・・・、
菊に不老長寿を祈るお祭りとして、古く奈良時代から宮中や神社などでお祝いされてきました。
重陽の節句は、もともと中国の重日思想から発したお祭りで、重日とは月の数と日の数が同じ数字となる日付のことを言い、めでたい特別の日付と考えられました。
9月9日と9が重なることから重陽の節句は「重九(ちょうく)の節供」とも呼ばれているそうです。
また、中国では、奇数は陽の数、偶数は陰の数とされ、特に9は一桁の奇数としては一番大きな数ですので「陽の極まった数」として陽数を代表する数と考えられました。
つまり・・・、「陽の極まった数の重日」ということで「重陽」となったとのことです。
ですので、9が一番大きな奇数なので、11月はないようです。
また、菊の節句と言われるように、
以下のような、菊を愛でる行事があったようです。
中国では、菊のことを・・・、
千代見草(ちよみぐさ)・翁草(おきなぐさ)・齢草(よわいぐさ)と呼び、
邪気を払い、不老長寿の効能がある薬草として、非常に珍重されてきたようです。
その影響を受け、古くから宮中行事としては、
天皇以下が紫宸殿に集まり、詩を詠んだり菊花酒を飲んだりしてけがれを祓い長寿を願いました。
また、菊の被綿(きせわた)といって、
重陽の節句の前夜にまだつぼみの菊の花に綿をかぶせて菊の香りと夜露をしみこませたもので、宮中の女官たちが身体を撫でて身を清めたそうです。
これは、日本独特の風習なようですキラキラ
なんとも、風流ですが・・・、枕草子や紫式部日記の中でもその風習をうかがうことができます。
長々とブログを書いていると、流れ星夜もずいぶんと更けてきました。
ひんやりとして・・・、
窓から入る風のにおい、
虫のなき声、
すっかり、秋ですドキドキ小
季節の節目をつくづく感じます。笑顔
おやすみなさいZZZ

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