先日、
主人の古くからの知り合いである『今井俊博氏』がプロデュースする
『風水土のしつらい展』 が、
梅田大丸で催されたので行ってきました。
毎年この時期に恒例として催されていますが、
かれこれ今年で12年目になるそうです。
今井氏は、
日本を含めたモンスーンアジア圏をひとつの文化圏ととらえ、
日本本来の自然素材を手作りして、
現在のくらしに使うことをコンセプトにして
各地で地道にもの創りされている人ともの(作品)を紹介されています。
今年のコンセプトは、
“山の神様”
久しぶりにお会いできることを楽しみにして出かけたのですが・・・、
残念ながら、あいにく席を外しておられ
仙人のような?ご尊顔を拝することはできませんでした。
今井氏にはお会いできませんでしたが、
日本の伝統を受け継ぎながら、
新しくクリエイトして頑張っている人たちに会えました。
上記の写真は、
麻で作った紙の照明です。
栃木の野洲麻紙工房の大森芳紀さんの作品です。
栃木では450年目から大麻の栽培が行われていたそうです。
新しい麻の取り組みとして、麻で紙を作り始めたそうです。
それは、昔古くなった麻の衣服を紙として使っていたことから、
麻和紙漉きを始めたそうです。
お人柄の良さが伺える大森芳紀さんは、麻農家の8代目です。
大森さんに麻の紙漉きの工程写真を見せていただき、
笹にも似た、麻の伸びやかな美しい姿と
爽やかな緑の色合いにびっくりいたしました。
また、
お恥ずかしながら・・・、
麻の葉を見て改めて麻型文様に納得いたしました。
実は・・・、
奈良の特産物としても有名で、
麻の布巾やかばんなどはその風合いが好きでよく使っているのに・・・
麻の葉の形を知らなくて!!!
いい加減な自分にびっくりです。
六角形を組み合わせた麻の葉文様は、
刺し子にもよく使われますが、着物や帯小物にもよく使われ親しまれています。
魔除けの意味もあり、
すくすくとまっすぐに伸び、成長も早いところから赤ちゃんの産着などにも用いられてきました。
また、麻には、
電磁場や紫外線、放射線からも身を守ってくれる力があるようで、
そういう意味では本当に魔除けの植物!です!
丈夫で破れにくい麻は色んな生活用具として使われ、
日本人の暮らしに密着した植物でした。
神聖な植物として、神様の神事にも使われてきました。
あらためて先人の智恵に乾杯です!
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。